「貞子vs伽倻子」
古くから人々は、「作品の枠を超えて、あいつとあいつを戦わせてみたい」という欲望を抱えてきました。
エイリアンとプレデター然り、バットマンとスーパーマンしかり、フレディとジェイソンしかり、あのレザーフェイスもジェイソンと戦ったことがあります。
その流れに遅ればせながらジャパニーズホラーがついに参戦、と言ったところでしょうか。
言わずと知れた「リング」の山村貞子、相対するは「呪怨」の佐伯伽倻子。この2人がついに激突します。
「おいおいおいおい、大丈夫か…」といろんな方面から聞こえてきそうなこの組み合わせ。
しかし断言しましょう、この映画、最高です。
私に限らず、映画の感想を言う際によく、「〇〇(設定や結末、など)目を瞑ればいい映画」という言い方をします。
この映画も御多分に漏れず、隙が多いです。都合のいい設定変更、疑問に尽きない登場人物たちの行動、そして結末。
しかし!それこそがこの映画の魅力なのです!
ラストの貞子と伽倻子のぶつかり合いは爆笑&興奮が止まりません!このシーンのためなら細かいあれこれなんざ笑い飛ばしてやる!という情熱をかんじます。
細部にこだわるのは、やめましょう。お酒でも飲みながら、ひたすら理不尽に無力な人間を2人が蹂躙する様を、思い切り笑って、震え上がって、絶望しながら楽しみもうではありませんか。
この映画はB級です。間違いなく。しかし最高です。
ついでに、聖飢魔IIの主題歌も最高にかっこいいです。小教典(聖飢魔IIはシングルCDをこう呼びます)を買ってしまうこと間違いなし!