第三男の映画備忘録

映画の感想ブログです。映画館で観た作品の感想、円盤でみた作品の感想、たまたま観たことを思い出した作品の感想など、かなり節操がありません。しかもネタバレ等一切気にせずに書いているので苦手な方はご注意くださいm(__)m

「散歩する侵略者」

去年(2017年)の、黒沢清監督による日本映画。

 

舞台が原作らしいですね。なにやらいろんな賞を取っているらしいことと、ポスターや予告編から伝わってくる雰囲気がとても好みだったので観に行ったことを覚えています。

 

予想通りすごくいい映画でした。「概念」を盗む宇宙人というのが、すでにかなりツボな設定なのです。長澤まさみ松田龍平もとてもいい味を出していましたが、個人的には長谷川「シン・ゴジラ」博己演じる桜井が最高でした。

抵抗むなしく破滅へ向かっていく、どことなく寂寥感と無力感の漂う雰囲気もかなり好き。

それだけに、やや肩透かし感のある結末には少し不満が残りましたが、それを除けば満足感はかなり高いです。

 

ある程度好みが分かれるかとは思いますが、「大きな力の前にした無力な人間の抵抗あるいは無抵抗を眺めるのが好き」という性癖を私と共有できる方にはおススメです!