「プーと大人になった僕」
ディズニーによる「くまのプーさん」の実写映画。ユアン・マクレガー主演。
例によって予告を観て泣いてしまったので観にいくことに。
私の中では内容やジャンルにかかわらず予告編観て泣いたら観に行くというマイルールがあるのです。
【あらすじ】
プーやその仲間たちと過ごした日々から十数年、僕(クリストファー・ロビン)はいわゆる「大人」になった。
あの100エーカーの森を去って以来、僕は一度もあの場所を訪れてはいない。最近では思い出すことさえほとんどない。
仕方がないじゃないか。そりゃあ僕はあのとき、「君たちのことを決して忘れない」と言ったさ。「何もしないでいることが一番好きだ」と堂々と言い放つことが出来たさ。
だけど、今の僕にとって重要なのは、何もしないことでも、はちみつをとることでも、赤い風船でも、いもしないズオウやヒイタチに対抗することでもない。家族と久々の週末をのんびり過ごし、ややすれ違い気味な妻や娘との関係を軌道修正することですらない。
重要なのは、部署ごと会社から切り捨てられるのを防ぐため、ようやく3パーセント程度の成長をかろうじて保っている「旅行カバン部門」の業績を20パーセント以上まで伸ばすことだ。
上司はこう言った。「夢はタダではない」と。「何もしないことからは何も生まれない」と。
彼がろくに仕事もせず、僕に全ての責任を押し付けて手柄だけさらっていこうという気が満々であることを差し引いても、この言葉の正しさを否定する材料を僕は何も持っていない。そんなものは遠い昔に、あの100エーカーの森に置いてきたんだから。
なのに、十数年ぶりに何故か僕の目の前に現れたかつての親友は、そんな風に僕が置いてきたものを1つ残らず変わらずに持っていた。
【感想】
流石です。やはりディズニーは安定。ディズニーの安定感は異常。
プーとその仲間たちが、大人になったロビンと二次体戦後のロンドンで再会する、言ってしまえばそれだけのアイディアからスタートした物語を、こうも現代人に響く物語にできるものです。
まず、ユアン・マクレガーがとてもいい。顔がいいですね、顔が。プーが劇中で語る「君は何も変わらないよ。すこし皺が出来たけど」という言葉ががっつりハマっています。
プー、イーヨー、ティガー、ピグレットと言ったキャラクターの魅力も抜群です。
特に個人的にはイーヨーの後ろ向きな発言がいちいちツボでした。
劇場に足を運び、2時間だけでも「何もしない」時間を堪能するのはいかがでしょうか。
いや、私が言わなくてもみんな観にいくか(笑)