「エルム街の悪夢」
"1、2、フレディがやって来る
3、4、ドアに鍵をかけて
5、6、十字架を握りしめて
7、8、しっかり目を覚まして
9、10、眠りにおちないように"
はい、というわけで今回はご存知「エルム街の悪夢」です。
「死霊館のシスター」以来、いいホラー映画との出会いがないなー、ということで1つの原点回帰として観てみたのですが、やはり超絶好みの映画でした。
まず前提としての世界観がまずたまりません。なぜか80年代のアメリカの風景や、人々のダサかっこいい髪型やファッションが醸し出す雰囲気がとても好きなのです。
登場人物たちも良いです。いかにもホラー映画のキャラクターといった雰囲気。どうしてホラー映画に出てくる女優は、さして有名でも美人でもなくてもこんなにエロいのでしょうか。(まあ、主人公のナンシーは普通に美人でしたが)
そしてやはり!フレディことフレッド・クルーガー!!奴は最高です!!!
映画そのものは観てなくても設定は知っている方も多いとは思いますが、フレディは夢の中に登場する殺人鬼です。それも単なる悪夢を見せるだけでなく、夢の中でフレディに怪我を負わされたり殺されたりすると現実の肉体に反映されます。
しかも、夢の中でどれだけ傷を負っても叫んでも、眼が覚めることはありません。逃れる方法は現実の肉体がフレディによるもの以外のなんらかの刺激で目覚めることだけ。
しかも夢の中での出来事、さらには物理法則までもがフレディの思うがまま!!夢の中でのフレディは無敵なのです。
(「ジョジョの奇妙な冒険」を読んだことのある人なら早い話、「デスサーティーン」の能力がほぼまんまです笑)
フレディのいいところは、この凄まじい能力を「対象を恐怖のどん底に陥れて殺す」というただ一点のために使うところです。そのための工夫や努力を全く怠りません。この映画の幕開けは、フレディが右手の人差し指から小指までに一本ずつ計4本のナイフがついた特製のグローブを手作りするシーンから始まります。笑
フレディは演出もしっかりこなします。相手を恐がらせるため、意表をつくような登場をかますのはもちろん、鉤爪で不快なキーキー音をわざと出したり、自ら自分の指を切り落として緑色の気色悪い体液を飛び散らせたり、自分の腹を裂いて蛆虫のたかる内臓を見せつけたりと、工夫を凝らします。それも最高に楽しそうに!
私は魅力的な悪役が大好物なので、終始フレディを応援していましたが、もちろん主人公サイドを応援するタイプの人でも楽しめる熱いバトルが展開されます。
いいキャラクターとの出会いは映画に限らず物語に触れることの醍醐味です。
これは続編も観なくては…!楽しみ!!